黄金比を使ったロゴデザインについて意見は真っ二つに分かれます。
表現の幅が制限されることからグリッドを嫌うデザイナーも多いそうです。
しかし美しい図形の調和を必要とするシンプルでミニマルなロゴを作成する際には非常に役立つ技法であることは間違いないと僕は考えています。
シンボルマークそのものに黄金比を使用する事もありますが、それは確かに表現の幅を狭め、そこに黄金比を使用することにそれほど意味があるようには思えません。
それよりも本当に重要なのは「シンボルマークとワードの組わせ方」だと考えています。
どれくらいの大きさのマークに対してどれくらいの比率でワードの横幅を設定し、マークとワードを組み合わせるのが最適なのか?
そういった一見、「感覚で創っていそうな」部分を、僕は「黄金比」や「白銀比」を応用し、グリッドを使用して、合理的に最適なバランスでロゴを創っています。
それは建築物にもよく見かける手法で、
縦のこの高さに対して横幅はどれくらいが最適なのか?
窓の位置は? 扉の位置は?
といった具合に、最も美しく、そして機能的に完成させるのに「黄金比」や「白銀比」を応用するのです。
僕はその手法をロゴ制作に取り入れて構築すると良いのではないか?と考えたのです。
グリッドはこうでないといけないといったルールはあってないようなものだそうです。自分が使いやすいグリッドを作るというのも、またデザインの楽しさだと思います。
◆アートからデザインへ
◆夢の中で完成したロゴ
◆やっぱり見た目が大事
◆オリジナリティ