オリジナリティ

オリジナリティ」って何だと思いますか?

正しいか間違っているかではなく、クリエイターにとって、クリエイティブに対する独自の哲学、つまり「自論」があるかないか。
これはとても大切なことで、それこそが「オリジナリティ」だと僕は考えています。

以前も書きましたが、クリエイターにとって独自のクリエイティブに対する自論は「付加価値」になると僕は考えています。

斬新で奇抜なデザイン(作品)だけがオリジナリティであるわけではありません。


良いロゴとは?


良いロゴの条件として、「シンプルであれ」というその定義があります。
この定義には異論の余地はありません。

しかしこの定義に基づいて良いロゴを創ることで、どうしても「世界のどこかには似たロゴがあるかもしれない」という壁が立ちはだかります。
もちろんそれがないよう、しっかりとリサーチはするものの、この世にある全てのロゴをチェックする事は不可能です。

ですので、ロゴの形や色など、見た目ではなく、コンセプトメイキングや提案の仕方、ロゴに対する考え方、制作者として拘るポイントなど、
そういった「完成までのプロセス」にこそオリジナリティは必要だと思うのです。


大切なプロセスとは?


ロゴ制作において「ヒアリング」はとても大切なプロセスです。

僕はヒアリングの際、色や書体、全体のビジュアルイメージをクライアントとすり合わせるために、世にある有名なロゴを並べたヒアリングはしません。

LOGO SAMPLE 100」という、過去にクライアントに提供した「実績」とは別に、100点のロゴサンプルを用意し、クライアントとイメージの擦り合わせに使用しています。
これはクライアントに初提案をする際「こんなイメージじゃなかった」というリスクを回避して頂くために考え出したエムスペオリジナルのヒアリング法です。


ノウハウのシェア


Facebookなど SNSで繋がった、現在ロゴデザインを学んでいる方達に「どうやって作っているのか?」「どんな書籍をコレクションしているか?」などいろんな質問を受けます。

そんな彼らに対して、僕はこのブログを見てもらうようにお願いしています。
このブログ「THINKING」にはエムスペオリジナルが盛りだくさん(のはず!) だから、観て頂いた方が早いし、質問をしてくる海外のクリエイター達は皆、真剣に学びたい人達ばかりなので、日本のクラウドソーシングの公開ロゴコンペのように盗作されることもありません。

またいろんな質問をまとめたカテゴリ「Q&A」では国内外問わず、時折寄せられる「珍質問」にも真面目に回答していますので、是非、ご参照頂ければ幸いです。

近年、こうしたオープンなスタイルはクリエイティブの世界では通常化してきています。
スキルを「公開」してみんなでディスカッションしたり、投稿をシェアしたりして、お互いにリスペクトし合うことで初めて可能となるコミニケーションだと思います。誰かの真似をするのではなく、素晴らしい作品を観たら、その時に感じた「衝撃」を自分自身の手でも生み出そうと、トライアンドエラーを繰り返しオリジナリティを追求しています。

僕もその一人です。


働き方


彼らの素晴らしい作品を目の当たりにすると、今すぐ自分もこんな素晴らしい作品を生み出して、世界にむけて発信したい!と言う衝動に駆られますが、そこは焦っても仕方ないので、毎週日曜日自分だけのクリエイティブな時間を設けて創作に没頭しています。

月曜〜土曜のうち、5日はフルタイムのフリーランスとして働き、そのうちの1日だけ「スローペース」で働く日を作っています。

その日は極端にタスクを減らし、映画を観たり本を読んだり「インプット」や「身体のメンテナンス」にあてるようにしています。

そして、普通みんながオフにしがちな日曜(祝日を含む)を、自分の好きなモノだけを創る日としていて、ロゴコレクションや、インスタグラムやブログなど「プロモーション用」の画像データはこの日に創っているのです。

「ON」「OFF」の切り替えを必要としない僕には、完全オフの日はほぼありません。
そしてそれを楽しんでいるので、ストレスを感じたりすることはありません。

こうした働き方もまたオリジナリティだと思います。

働き方は人それぞれです。
自分のパフォーマンスが最大限に発揮できる働き方を見つけ、充実したフリーランス生活を皆さんに満喫していただきたいと思います。


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