僕は映画の次に「本」が好きで、中でもビジネス書の類は勉強になると思い、大きな書店で平積みされている本は一通り読み漁っていた時期があります。
しかし最近ではめっきり読む数が減りました。
本を読む事の大切さと、そこに書かれた内容を参考に「実行」する重要性は忘れていませんし、
一生この人の本は繰り返し読むだろうし、新刊が発売されたら即買いするくらい好きな作家さんが数名いても確かで今でもいろんなことを学ばせて頂いています。
ところが最近、書店に並ぶ新刊のどれもが同じように見えて仕方ありません。
目次を読むまでもなく、タイトルだけで中身が透けて見える気すらします。
・マルチタスクがよい。
・シングルタスクがよい。
・タイムマネジメントは大事だ。
・オンとオフを切り替えて。
・セルフコントロールが大切だ。
などなど・・・多くの「アドバイス」や「知恵」「知識」。
ビジネスパーソンであればそのどれもがありがたい「アドバイス」と成りうるはずなのですが
「クリエイティブ」に関していえば、それらビジネス書の類のアドバイスの大半は結局「不純物」だと感じるようになってきたのです。
ラフスケッチが描きたい気分なら描けばいい。
PCにむかって制作したいと思えば今すぐしたらいい。
文章を書く気分になったら、その気分に逆らわず書けばいい。
「今」自分がやりたい事。つまり「本能」に忠実に従う方が「集中力が高まる」「頭が冴える」「自主的なやり直しも苦痛じゃない」そして何より「楽しい」。
「楽しさ」なくして「クリエイティブ」はあり得ません。
「やりたい事(仕事)を優先していたら納期に間に合わないんじゃないか?」
当然そう考えるのが普通ですよね。
しかし「今はこの仕事がやりたい」という感情は、言い換えれば「今、この仕事に取りかかるべきだ」という信号を脳がキャッチしているとは考えられないでしょうか?
その反応に従うことは駄目なことなのでしょうか?
日頃から何事も前倒しで進める習慣を身につけていれば、「プロジェクトのスケジュールが狂って納期が遅れる」なんて、自分都合による大きなミスにはなりません。
クライアントや仕事仲間に迷惑をかけないのであれば、自分が今日やるべき仕事は、今その時やりたい順番でやったほうが「効率面」でも「パフォーマンス面」でもよいアウトプットができるのではないか?と僕は思うのです。