「終わり」のはじまり

見積もりに含まれていないものを、追加で依頼された場合、その追加分のデザイン費用を請求するのは当たり前の事です。

話の流れとかノリで「おまけしてもらえない?」と、ダメ元で要求されるケースよくあることで、こちらも「それはさすがに無理ですよ」と笑って返し、正式な受注に繋がるというケースが大半です。

しかしこういう見積もりというものを無視して、何が何でも追加料金を支払わずに、新たな制作物を要求してくる、困った人がいたこともありました。

だいたい決まって「スタンプカード」とかDMに使う「MAP」とか、2〜3名様分の名刺とか、小さなデザインが多いですが、それらを制作するのにも当然時間も労力も、そこそこ必要なわけですから「追加費用」を頂いて当然なのですが

「デザイナーさんならこれくらいササッと出来ちゃうんでしょ? だったらおまけしてよ〜」

…と、こう来るわけです。

完全なる「時間泥棒」であって「無銭飲食者」となんら変わりはありません。

そんな方とは良い関係が築けるわけがありません。

なぜこういう地雷を通り越した、大型爆弾的な問題のあるクライアントというものが存在するのでしょうか?

その理由の一つに「タダ働き」や「安売り」をサービスだと勘違いしたデザイン事務所やフリーランスのクリエイターがいるということが挙げられると思います。

クリエイティブの世界に飛び込んで生きると決心したのであれば、どんなに仕事がなくて苦しい時期があったとしても、安売りだけはしてはいけません。

そしてその自ら進んで「付加価値」を放棄するするその行為は、他のデザイン事務所やフリーランスのクリエイターに迷惑をかけているということに気づかなければなりません。

一度安売りをし始めると「安い人(会社)」という不本意な評判が広がってしまいます。
そうなるともうその泥沼からは抜け出すのは困難です。

ロゴを依頼してくれたら名刺を100部無料でサービスします。みたいな無償提供を売りに、商売をし始めたら、もうクリエイターとしては「終わり」が始まっていると言えるでしょうね。

見積もりに含まれていないデザインを無償提供しなければ、次にまた仕事を貰えないかもしれない…

そんな心配はする必要ありません。
たいていそんな依頼者からはもう発注はこないか、来たとしてもまた安く叩き上げられるだけで、無駄に時間を奪われてしまうだけです。

クリエイターとして生計を立てて生きて行く上で「本当に大切なクライアント」を見極める力と「危機回避能力」は養っておくべきスキルです。


クライアント対応
「結果」は「過程」の先にある
フリーランスであるということ

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